己をさらす!

己をさらす!

船木 守さん(いちりき家代表/椿)

男鹿半島の西海岸にある「いちりき家」では、うき子手づくり体験を行っている。
表題の「己をさらす」とは、本講座を主催する船木守さんの生活信条だ。ナマハゲの地に生まれ、ナマハゲの地に育ち、そしてナマハゲから学んだ精神を、うき子づくりという体験を通して現代の子供たちに伝えたいと願っている。

船木さんが観光事業を始めたのは今から23年前、いわゆる二百海里問題で家業の事業転換を図ったことに始まった。ついで、漁具のアンティークを中心とした「船蔵(ふなぐら)」をオープンさせたのが8年前。その船蔵に足を踏み入れると、ほのかなランプの灯りや懐かしい匂い。アンティークだからこそ持ち合わせる時代の香りが心にしみる。

そして昨年から、船木さんは「うき子づくり」に取り組んでいる。
うき子とは、使用済みの漁具のウキを使用して作るナマハゲのマスコット。今となっては少なくなったが、かつて男鹿にはナマハゲの工芸品を制作する人が数多くいた。しかし、ナマハゲを作らせようという試みはあまりなされなかった。

手づくり講座を主催する船木さんは、実直であり無骨、まさにナマハゲ(うき子)づくりの講師にピッタリかもしれない。
船木さんは言う
「うき子作りを通して、物づくりの心、物を大切にする心、そしてナマハゲというモチーフから子育ての心を育みたい」と。
人が元来持ち合わせている心、それは感動によって再生されるように思われる。
「己をさらす」とは、心の武装解除か。

人は、他人に嘘をつくのは案外たやすい。しかし己を偽るのは困難だ。
うき子づくりを通して、あらためて自分と向き合ってみようかな。
「小心者の私の心などお見通し」
そんな顔を「うき子さん」はしている。

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テラ さんからのコメントです|2007年6月 2日 08:36

一度お目に掛かりたいです。
これまでのお礼も兼ねて。


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このコンテンツは男鹿温泉郷協同組合の発行する情報紙「男鹿の島風」のコンセプトを引き継いで企画したものです。

Author

文/
男鹿温泉郷協同組合 上野
男鹿なび 船木